自然体験/植物のお世話や動物たちとの交流、森での遊び、畑での土にふれあいなど自然や命との関わりを日々、子どもたちが体験しています。

日々の暮らしが自然から遠のいてしまった今日、
子どもたちを自然の中へといざない、
五感を使って太陽や風、緑、季節の移り変わりを感じたり、
様々な命に触れ合う経験を大切にしています。
自然と共に生きる知恵や、自然への感謝の気持ちを持てる
心を育んでいきたいと思います。

都立久留米養護学校の敷地にある自然豊かな森。
しおん保育園では週に1回、子どもたちとその森に出かけ、
自然とふれあいながら遊び、
過ごす「森の保育」
を行っています。
平坦でない森を歩き、植物のにおいをかぎ、
四季折々の草花に触れ、木に登り、木の実をひろい、
虫やトカゲを捕ったり、枝を集めてお家を作ったり…、
自然の素材で自在に遊びを作り出し、
思い思いの遊びを満喫します。
森で食事をすることもあります。
外の空気に触れながら食事は格別です。
ノビル、ヨモギ・・・食べられる植物を見つけては摘み草を楽しみます。
それを料理してお昼に食べたり、お団子をつくっておやつにしたり、
子どもたちは自分で摘んだものを食べる楽しみから、
摘み草が大好きです。

保育士や園芸の先生が植物のこと、虫のことを教えたり、
「今日は<カサカサ><ツルツル>
<チクチク>するものを森の中で見つけよう!」と提案して
木や葉っぱや木の実を触って感触を楽しんだり、
子どもたちの「なぜ?」「どうして?」の好奇心を
大切に過ごします。
ネイチャーゲームや木登り、草遊び、基地づくりごっこ、
自然の中だから出来る遊びを満喫します。
落ち葉のベッドに寝転がって空を見上げたり、
虫めがねで虫を観察したり、
自然の中には日常では得られない発見がいっぱい。
動物と触れ合う中で、
生き物を大切に思う気持ちを育てます。

月に1回、“ポニー屋さん”こと
馬主の吉川純也先生(しおん保育園 講師)が
ポニーとミニチュアホースを連れて保育園にやってきます。
みんなで一緒に「森の保育」へと出かけます。

子どもたちは馬に乗ったり、餌をあげたり、
体をなでたりする中で、
大きな動物の温かさや優しい感触、
命の輝きを肌で感じていきます。

最初はおっかなびっくりだった子どもたちも
「優しくしなくちゃね」「気持ちいい」「ちゃんと乗れた」など
ポニーとの触れ合いを楽しむようになります。
しおん保育園の裏庭は、小さな森です。
日常、いつでも訪れることができます。
木立の中に小川が流れ、緑がいっぱいです。
虫、カエル、メダカ、鳥など様々な生き物が息づく裏庭で、
子どもたちは四季折々の出会いを楽しんでいます。
毎日、自然の中で遊ぶことで道端の草花、
木の実、虫に興味を持つ、しおんの子どもたちです。


「先生、カエルがいたよ!」「あー、おたまじゃくしがいる!」
「セミが土から出てきた穴がいっぱい!」…、
子どもたちの歓声があがります。
メダカを追いかけて小川にジャブジャブ入っていく子、
いつまでも動かずじっと観察を続ける子、
子どもたちの興味はどんどん広がっていきます。
しおん保育園には、裏庭はもちろん
園庭や屋上、プールサイドなどいたるところで、
四季折々に可憐な花を咲かせる花、
四季折々に実る果樹や野菜が見られます。
園芸の職員が計画し、子どもたちにどんな花を咲かせるのか、
どんな風に面倒を見るのか説明しながら一緒に球根を植えたり、
種を蒔いたりします。
小さな田んぼを作って子どもたちが田植えから収穫したり、
枯葉を集めて腐葉土を作ったり、
子どもたちは植物を育てながらさまざまな体験をします。
自分たちで植えた植物の育ちは、子どもたちの楽しみです。
一生懸命世話をし、大切にします。
みかん、姫リンゴ、あんず、ブルーベリー、レモン、ラズベリー。
屋上や園庭の果実が膨らみはじめると、
子どもたちは収穫の日を今か今かとの楽しみに待ちます。
収穫したらそのまま食べたり、自分たちでジャムを作ったりします。
12ヶ月実りがある果物木を植えて、実りが少ない果実や季節でも、
その月にお誕生日を迎える子どもが収穫できるようにして、
みんなが幸せな経験を出来るようにしています。
しおん保育園の食事のために、
安全な野菜を作ってくれている隈田農園。
芋ほりやいちご摘みなど様々な収穫も体験させてもらっています。
交流のある老人ホームの裏山で、
お年寄りと一緒に筍堀を
させていただいたりしています。
「あったー」「大きい」など
子どもたちの嬉々とした声があがります。
スーパーなどで売られているものでは分からない、
野菜の本当の姿、におい、
土の暖かさなどを実感します。
収穫したものを、自分たちで料理したり
加工したりして食べるのも楽しみです。
地域と共にあるしおん保育園。
秋には、地域のお年寄りをご招待して
収穫したもので収穫祭。
子どもたちが作ったけんちん汁、
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に作った玄米おにぎりなどを
楽しくお腹いっぱい食べます。